西区内浜のH様邸の屋根・外壁の塗装リフォーム工事です。
さて、彼はスレート(コロニアル)の屋根になにをやっているのでしょうか?
黒い部材をたくさん配っています。
屋根材のスキマに挿入しています。
最後は、奥までしっかり挿入してます。
黒い部材をはめたまま、シーラー(下塗り材)を塗り、
中塗り→上塗り…と、すすみます。
実は、屋根の塗装リフォームをしたが為に、『雨漏れ』が発生することがあります。
えっ〜〜!
って思うかもしれませんが、本当です。
先ほどの屋根のスキマに挟んでいたのは、屋根の塗装での“縁切り”をするためです。商品名は『タスペーサー』といいます。
台風などの大雨が降ったときには構造上屋根材の下の防水シート(ルーフィング)の上まで入り込むものなのです。
ですから入った雨水をどうやって排出するかが大切なのです。
“縁切り”が必要なスレート(コロニアル)屋根材は、重なり部分にスキマがあり、このスキマは屋根材の下に雨水が侵入した際に外へ排出します。
しかし屋根の塗装をすることでこのスキマを塗料でふさいでしまいます。
すると、雨水の逃げ場がなくなるので、屋根材の裏側に水溜りが出来ます。
その結果、屋根下地(構造用合板)の腐食、ひいては雨漏れに繋がるのです。
かと言って、昔のようにカッターでそのスキマに入った塗料を切って“縁切り”することは、とてつもない手間がかかるので、知らん振りをして塗装だけ行う施工業者が後を絶たず、結果、スレート(コロニアル)の屋根を塗装したが為に、雨漏れした…
という事態が、相次いだのです。
ですから、この『タスペーサー』という部材を、塗装する前に、屋根材のスキマに挿入して、付けっ放しで塗装を行うことが、今どきの正しい屋根の塗装リフォームの施工なんです。
ちなみに、一般的な住宅では、タスペーサーを600個〜800個ほど使います。
タスペーサーの材料代は、15,000〜20,000円。
人件費は、約半日がかりで、タスペーサーの挿入作業を行ないます。
つまりは、見積り金額としては、約30,000〜40,000円になります。
もし、塗装リフォームの見積りに、『縁切り部材取付工事』という項目がなかったり、『サービスでやりますから!』っていう業者には、気をつけてください。
お客様の屋根の為に、一番大切な工事が、
『タダ⁉︎』っていうのは逆に怖い話しと思いませんか?