こちらはインターネットにてお見積り依頼を頂きましたお客様宅の東芝 太陽光発電システムの設置工事です。
大きなミサワホームのお住まいで立派な平瓦が葺いてあります.
ちなみに、現場の施工管理は当社の山田君が行いました。
まずはご家族お揃いで記念撮影をパシャ!
東芝の単結晶(バックコンタクト)は電極が表にないので本当にキレイな太陽電池モジュールですねー(*´ー`) ❤!
いよいよ、着工です。まずは墨出し(取付け位置を決めるためのラインを引く作業)を行います。
次に、支持点がくる部分とその周辺の瓦を剥いでいくのですが・・
おおっ、この瓦、なかなか剥がれません!・・写っている彼は屋根(瓦)職人です
結果的に、約60枚の瓦をやむを得ず、割って剥がすことになりました。
しかし、当社はリフォーム業!屋根工事の職人がすぐに新品の同じ瓦を60枚手配することで対応できました。
(太陽光発電の工事はこういった屋根工事の対応が必要となります!)
補強版をビスで固定します。
その上にアンカー金具を取付けています。左下に写っているのがその金具です。
アンカーボルトに予め「バックアップ材」を通しておきます。
そして、穴を開けた瓦をもとに戻します。
瓦の穴とボルトの根元に防水シーリングを充填します
さらに、そのシーリングの上に「防水ゴムキャップ」を被せ、圧着させます。
さらに、さらにその水上側に防水シートを張り付けます。ここまでの作業工程の「技術」が、雨漏れを起こす原因となるかどうかの要となります。
屋根の1面だけでもこれだけの数の支持点(ボルト)が必要です
屋根上から見下ろすとこうなります・・
次に、アンカーボルトに「縦ラック」という架台を固定していきます。
こちらの面も・・ここで、レベル(高さ)の微調整を行なわないと、太陽電池パネルを載せた際に、キレイな面がでませんので、色んな角度から見て、糸を張って高さなどを調整します。
こういう手間を省いた工事では、西日などが当たった時にパネル同志の面にバラつきが生じ、仕上がりも悪く、もちろん発電効率の面からも良くありませんね。
架台が完成すると、電気工事の出番です。瓦に垂れ下がることのないよう、配線を整えながらきちんと架台に固定していきます。
電気配線をまとめて入れるサヤ管は、当社では古川電工製のPFD管を使用しています。そのメリットは、耐候性と美観です。
これまでの電気配線用可とう管と言えば、アイボリー色が主流でしたが、やはり屋根上の美観を考えれば一番目立たない黒色が最適です。
二つ目は、耐候性ですがメーカーの試験では、「JIS A 1415「高分子系建築材料の実験室光源による暴露試験方法」において、6500hr(約30年相当)経過後の引張強度残率及び伸び残率は50%以上を保持しています。」とあります。つまり屋根上にあるPFD管は約30年経過しても、引張強度は50%以上を確保できるのでサヤ管が破けにくい!ということです。
太陽光発電の施工においては、使用する材料もコストだけで選定してはいけません。何十年も「屋根の上」という過酷な環境に耐えるものを選定しましょう。
ちなみに・・・「悪い施工」の事例を見ておいてください。
↑ これは酷い、屋根上の瓦に配線が全て垂れ下がって置いてあるだけの工事・・・数十年の期間、こんな状態では不具合が起きても仕方ありませんね。
太陽光発電の業界では、急激なシステム価格の競争により、施工品質を落とし、手間や材料を省き、コストを下げることが横行しています。
我々、販売店(施工店)が良識と信念を持ってお客様の工事に関わらなければいけません。「安かろう、悪かろう」では済まされません。
架台の上に太陽電池モジュールを取付けていきます。
上から見るとこんな感じ・・
こちらは、南面に10枚と・・
こちらが西面の1階屋根に9枚と・・
こちらが西面の2階屋根に6枚で合計25枚×210Wで5.25KWです!
ジャーン!工事完了です。キレイに仕上がりました。
カラーモニターです。
O様、この度は山田君が大変お世話になりました。連系運転後の発電状況はいかがでしょうか?(今は年間で一番悪い時ですね・・)
今後共、お住まいのことであれば全て対応できますので、末永いご愛顧の程、お願い申し上げます。本当にありがとうございました。