日別アーカイブ: 2014年5月15日

野立て 太陽光発電の工事を全部見せます!

某所にて、野立て太陽光発電の工事を行いました。

その工事工程の流れを画像とあわせてご紹介させて頂きます。

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【システム構成】

ソーラーフロンティア

太陽電池モジュール:SF165-S(165W)297枚/49.005KW

パワーコンディショナ:KP55M-J4-SS(5.5KW)9台/49.5KW

野立て 単管パイプ架台

埋設基礎コンクリート工法

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最初に現場下見に行った際は、こんな状況でしたが・・

整地を終えて、早速測量を行い、土地の面積を実測して図面化、設計に入りました。

単管パイプが10t車で納品されました。フォークリフトを使って、荷受けをしています。

太陽電池モジュール(パネル)が納品されました。1パレットが約500kgもあるので、重機で荷降ろしします。

 

いよいよ、着工です。この現場は、整地にあたって「盛り土」を行っているため、地盤が柔く、「杭打ち工法」では、引き抜け強度が足りません。

そこで、まず地面に深さ40cm程度の溝を掘り、型枠を入れて、その中で単管パイプの縦管と横管をつないで組み・・

生コンクリートを打ち、基礎をつくります。先ほどの埋設部分の単管パイプも生コンの中になります。

こんな感じにコンクリートを打ちます。

全部で生コン車6台、約27立米のコンクリートを打ちましたが、これなら耐風圧、耐荷重共に安心です。

ついでに、電柱にも根巻きでコンクリートを打ちました。もちろん、無くても倒れないんですけどね。

単管の根元に、フェンスブロック(基礎ブロック)を入れて、単管自体が土に接触しないように施工しました。

先ほどの現場打ちコンクリートの基礎は、土中に約5cm~10cm程度埋めてしまいます。ここでも一旦「整地作業」を行いました。

防草対策として、防草シート(砂利下シート)を張っていきます。

この防草シートはデュポン社のザバーンという商品で、砂利下であれば、半永久的に使用できるという優れもの。

パネルの下だけは、将来的にも「草刈り」がしずらい場所なので、パネルの下だけは、万全に行う計画にしました。

防草シートの上から、砂利(バラス)を敷いていきます。砕石(粒径5~13mm)でしたが、細かい分、よく締まるし、均すのにも扱いやすかったです。

バラス敷きが完了し、いよいよ単管の上部(ベース部以外)の組立へ。

こんな感じで、単管パイプ架台が組み上がっていきます。象の鼻のような黒い配管は、電気配線を埋設するためのサヤ管です。

前から見ると、こんな感じ。きれいに組みあがっています。

そして、いよいよ太陽電池モジュール(パネル)の設置へ。

全部で297枚のパネルを丁寧に設置していきます。ソーラーフロンティアのパネルは1枚は小さいのに、重量は20kg/枚もありますので、

設置する職人さんにとっては、かなりの重労働です。(汗)

 

パネルの設置工事が終えたタイミングで「電気工事」に入ります。事前に埋設用のサヤ管や電柱廻りは終えていますので、機器類の取付けを。

今回、機器類はパネルの下で、しかも内側へ入れて設置しました。少しでも雨や直射日光を避けるためです。

電気配線は、太陽電池モジュール>パワーコンディショナ>集電盤>電力計(売電メーター)という風に配線していきますが、こちらが、「集電盤」と呼ばれるボックスの中身です。

パワーコンディショナ1台につき、30Aのブレーカーを今回9個使っているのが、下の小さい方のブレーカーです。その9つのブレーカーを最後はひとつに集約するためについているのが、上部の大きなブレーカーで、300Aあります。

本来は、パワーコンディショナの容量が49.5KWなので、250Aのブレーカーでも良いのですが、万が一、落ちた場合に備えて300Aを取付けしています。

そして、このボックスは今回の様に、インターネットの回線が無いような場所でも、発電状況がネット経由で確認できるシステム「エコめがね」です。

NTTスマイルエナジーという会社の商品で、今回はセンサーが3台入った「モバイルパック60K」を採用しました。

要は、パワーコンディショナ3台の発電量を電流センサーで計測。それが3つあるので、パワーコンディショナ9台分ということなのです。

計測したデータは3G回線を利用して、サーバーへ送られ、そのデータの閲覧をスマホ・タブレット・パソコンなどから閲覧できるというものです。

しかも、設置住所の毎日の気象条件と発電量をチェックしてくれ、予測量を大幅に下回るような場合はアラート(警告のメール)が施工店とお客様の双方に入ります。

ですから、NTTスマイルエナジーと販売店、お客様の3者で発電状況を見守っていくという形になり、とても安心できます。

他にもいろいろなメーカーが似たような発電監視のシステムを販売していますが、20年間の買取期間と考えたときに、やはりNTTスマイルエナジーという企業の信頼性が一番大きなアドバンテージとなっています。

電気工事も終わり、ついに「系統連系」の日がやってきました。早速、九電工さんが工事をしてくれています。

下の方に見える、電柱はこの太陽光発電所のために設置しました。もちろん、トランスも乗ってます。

九電工事の負担金は、50万円ちょっとかかりましたが、場所が場所だけに、しょうがないところです。

連系後、早速試運転の開始です。この日は一年間の中でも、一番条件が良い時期で、しかも快晴。4.72KW発電しています!

9台のパワコンの電源を1台ずつ入れていき、電圧のチェックなどを行っていきます。

そうこうしていると、パワコンの発電量のランプが点滅し、発電量がみるみる下がっていきます・・・そうです「電圧抑制」というやつです。

系統側の電圧が高い為、逆潮流できずにパワーコンディショナ側で抑制機能がかかってしまうのです。

後日、九州電力さんに電圧の調整をおこなってもらうこととなりました(汗)

こちらが、連系日当日のエコめがねのデータです。電圧抑制機能がかかる中でも、114.8kwh発電し、4,464円売れていました。

夕方は、西側に山があるので、やはり17時頃で発電終了。これは予測の範囲内です。

太陽光発電の場合、稼ぎ時の時間帯は、AM9時からPM15時と思っています。この時間帯に発電に悪影響が無いような設置計画を行うのが良いかと思います。

完成の様子です。工事関係者の皆さん、ご苦労様でした~!

ぜひエコテックス http://www.ecotex.jp/ へご相談くださいね!